岡山県真庭市で移住コンシェルジュをしているFUJIです。
「地方移住に興味があるけど、移住先はどうやって探したらいいの」という疑問を抱えていませんか。
最近はどこの自治体も移住に力を入れているため、情報であふれ返っています。
移住先を探そうにも、あまりの情報の多さに億劫になってしまいますよね。
そんなときに参考にしたいのが「地方移住ランキング」です。
今回は、最新の地方移住ランキングを基に、各都道府県の人気の理由を解説します。
ぜひ移住先探しの参考にしてください。
移住したい都道府県ランキング
『田舎暮らしの本(宝島社)』では、2006年から読者アンケートで「移住したい都道府県ランキング」を集計しています。
過去10年間のランキングはこちら。
『田舎暮らしの本』は首都圏に読者が多いため、東京からアクセスの多い道府県が上位にくる傾向があります。
それでも岡山県や大分県など、東京から離れた県も上位にランクインしています。
また、長野県はアンケートが始まった2006年からずっと1位を守り続けています。
上位の都道府県にはどんな魅力があるのか、詳しく解説していきます。
移住コンシェルジュが地方移住ランキングを解説
それでは、2021年の移住したい都道府県ランキングの1〜10位について、その理由を解説します。
1位:長野県
長野県はランキングが始まって以来、ずっと1位を守り続けています。
人気の理由はたくさんありますが、主な点は以下の3点です。
- 東京から近く、移住までに何度も足を運んで下見や情報収集ができる
- 日本アルプスをはじめとする豊かな自然に囲まれている
- 移住支援制度が充実している
移住支援制度は自治体によって異なり、中古住宅のリノベーション費用の補助や農業に対する支援、出産祝金などさまざまです。
移住ポータルサイトで自治体別に検索できるので、ぜひチェックしてみてください。
長野県の移住ポータルサイト:楽園信州
2位:静岡県
静岡県も2016年から6年連続で2位の座に輝いています。
静岡県の特徴は以下の通りです。
- 東京からのアクセスが良い
- 海も山もあり、自然を使ったアクティビティが豊富
- 温暖で過ごしやすい気候
人気の大きな理由は「東京からのアクセスの良さ」です。
新幹線を利用すれば東京駅から静岡駅まで1時間弱で到着します。
さらに、新幹線停車駅も県内に6ヶ所あります。
利便性の高さから、「身近な移住先」として人気を集めているのです。
静岡県の移住ポータルサイト:だもんで静岡県
3位:山梨県
全国屈指のフルーツ王国、山梨県。
着々と順位を上げて、2021年は3位に輝きました。
主な特徴は以下の通りです。
- 県が先頭に立ち移住施策を展開
- 会員制の婚活サービス「婚活やまなし」によるお見合い支援
- 病児・病後児保育事業の広域化:小学6年生までのすべての子どもが県内のすべての病児・病後児保育施設を利用できる
※病児:病後児保育施設とは:病気にかかっている、または病気の回復途中にあり、通常の集団保育を受けることが難しい子どもを預かる保育サービス
山梨県の大きな特徴は、県主導の移住施策です。
普通移住施策は市町村単位で取り組まれるため、「○○市の人は△△町の施設を利用できない」といったケースがあります。
しかし、山梨県は県が仕組みを整備することで、自治体の壁をなくしました。
移住者にとって安心できる環境作りが、ランキングアップにつながったのです。
山梨県の移住ポータルサイト:やまなし移住・定住総合ポータルサイト
4位:沖縄県
南国、沖縄県は4年連続4位。
主な特徴は以下の通りです。
- 1年を通して温暖な気候で、冬でも過ごしやすい
- 島ならではの暮らしを楽しめる
- 本土とは違った独自の自然や文化がある
沖縄県は年間を通して10℃を下回ることがほとんどありません。
朝晩の寒暖差も少なく、気候的に過ごしやすいのが特徴です。
ただし、引越し費用が高いため、移住するなら多めに貯金しておきましょう。
沖縄県の移住ポータルサイト:おきなわ島ぐらし
5位:千葉県
千葉県も人気の移住先として、毎年5位以内にランクインしています。
人気の理由は以下の通りです。
- 東京都内の企業に通勤できる
- 自然が身近にある
- 温暖な気候
最も大きな理由は「東京都内に通勤できること」です。
東京から千葉県への移住であれば、仕事を続けながら住まいだけ千葉に移すことができます。
新しく仕事を探す手間が省けるため、手軽な移住先として人気を集めています。
千葉県の移住について:ちばの暮らし情報サイト(千葉県)
6位:北海道
観光名所や美味しい食べ物をイメージする北海道。
移住に人気の理由は以下の通りです。
- 有名な観光名所が多く、都道府県の中でも知名度が高い
- 日本一農業が盛んな地域で、美味しい食べ物が豊富
- 移住支援に積極的で、移住体験ツアーや就業体験ツアーを開催している自治体が多い
東京から北海道は距離的には離れていますが、飛行機を使えば1時間半ほどで到着します。
観光で訪れた方も多く、馴染み深い点が人気の理由の1つでしょう。
北海道の移住ポータルサイト:北海道で暮らそう!
7位:岡山県
私の暮らす岡山県もベスト10に入っていました。
岡山県の特徴は以下の通りです。
- 瀬戸内海側は年間を通して降水量が少なく、気候が温暖
- 自然災害が少ない
- 医療体制が充実している(人口10万人あたりの医師数全国第4位 など)
岡山県は地震や台風などの自然災害が少ないのが大きな特徴です。
1923〜2019年の間で、震度4以上の地震を記録した回数はわずか19回(全国平均67回、東京都561回)。
私も震度4以上の地震は2,3回ほどしか経験していません。
この「安全」というイメージが、移住人気につながっています。
岡山県の移住ポータルサイト:おかやま晴れの国ぐらし
8位:大分県
日本一の温泉県、大分県。
主な特徴は以下の通りです。
- 温泉が多く、普段の暮らしの中で気軽に利用できる
- お試し移住制度が充実している
- 移住支援が全国トップクラスに手厚い自治体がある
大分県の中でも、豊後高田市は『田舎暮らしの本』の市町村別ランキングでも1位を獲得しています。
理由は、子育て支援をはじめとする手厚い移住支援です。
都道府県ランキングとともに、市町村ランキングも参考にしてみましょう。
大分県の移住ポータルサイト:おおいた暮らし
9位:兵庫県
近畿圏から唯一のベスト10入りを果たしました。
兵庫県の特徴は以下の通りです。
- 大阪へのアクセスが良い
- 「兵庫五国」と呼ばれるほど地域の特色がさまざまで、自分に合う暮らしを見つけられる
- 「ひょうご子育て応援の店」では、子育て世代を対象に各種サービスが受けられる
兵庫県は但馬・播磨・摂津・丹波・淡路の5つのエリアに分けられ、それぞれに独自の風土があります。
地域によってさまざまな暮らしがあるので、まずは旅行感覚で自分に合う地域を探してみてはいかがでしょうか。
兵庫県の移住ポータルサイト:夢かなうひょうご
10位:岐阜県
岐阜県は、2021年のランキングで初めてトップ10にランクインしました。
その理由は以下の通りです。
- 三大都市圏へのアクセスが良い
- 林業への就業支援が手厚い
- 県が「オーダーメイド型移住ツアー」を開催している
都道府県の移住支援の中でも、林業就業者をターゲットにした移住支援は岐阜県ならでは。
金銭面での支援に加えオンライン相談窓口の設置など、手厚い支援を用意しています。
岐阜県の移住ポータルサイト:ふふふぎふ
まとめ
今回は「移住したい都道府県ランキング」について解説しました。
「移住候補地が見つからない」という方は、ぜひ参考にしてください。
ただし、ランキングはあくまで「移住のきっかけを作るもの」です。
もし興味がある道府県が見つかった方は、しっかりと情報収集してから、1度訪れてみてください。
ランキングをきっかけにステップを踏んで、理想の地方移住へと向かって行きましょう。