岡山県真庭市で移住コンシェルジュをしているFUJIです。
「地方移住に興味があるけど、失敗するのが怖い」と、不安を感じている方は多いと思います。
しかし、地方に移住して「成功する人」「失敗する人」には、共通点があります。
今回は、地方移住で失敗する人の特徴について解説します。
また、地方移住に向いている人や、地方移住を成功させるためのポイントも紹介。
地方移住を進める際の参考にしてくださいね。
僕の地方移住の失敗談5つ
僕は真庭市に移住したことを後悔していません。
むしろ、真庭市に移住して理想の暮らしを満喫しています。
しかし、あえて失敗談を挙げるとすれば、以下の5つがあります。
どのように対処したかも合わせて記載します。
- 思ったより給料が低かった → 副業で補った
- 虫が多い → 冷凍スプレーが万能と気づき、所持するようになった
- 車移動が増え、運動不足になった → 週に2回以上ランニングするようになった
- スキルアップの機会に乏しい → 興味のあるオンライン講座は積極的に受けるようになった
- 夜開いている飲食店が少ない → 今まで以上に自炊を楽しむようになった
私が移住に対して満足感があるのは、「緩やかな人のつながりの中で暮らしたい」というように、移住の目的がはっきりしているからだと思います。
問題に直面したときは「困ったな」と感じましたが、考えて対処することで、今では良い意味で慣れました。
地方移住で失敗する人の特徴5つ
私が考える、地方移住で失敗する人の特徴は次の5つです。
- お客様感覚
- リサーチ不足
- 人付き合いが苦手
- 理想が高すぎる
- お金の管理ができない
1つずつ解説します。
地方移住で失敗する人の特徴① お客様感覚
「お客様感覚」とは、受け身な感覚のことです。
「移住先の地域が自分たちの移住やその後の暮らしをサポートしてくれるだろう」という感覚では、地方移住は上手くいきません。
確かに、移住者に手厚い支援を出している自治体はたくさんあります。
しかし、地方での暮らしは都会に比べるとかなり不便で、娯楽も少ないです。
明確な目的を持たず移住してしまうと、「思っていたのと違う」と、ギャップを感じてしまうでしょう。
「自然の近くで子育てがしたい」「趣味の釣りを楽しみたい」というように、移住してやりたいことを明確にしておきましょう。
地方移住で失敗する人の特徴② リサーチ不足
地方移住において、事前のリサーチは非常に重要です。
リサーチ不足の人は、高確率で移住に失敗します。
その理由は、先入観だけで移住してしまい、理想とのギャップを感じてしまうからです。
地方での暮らしは「自然が身近」「生活コストが低い」などのメリットがある反面、「生活が不便」「収入が減る」などのデメリットもたくさんあります。
しかし、多くのデメリットは事前にしっかりとリサーチすれば対処できるものです。
例えば、生活環境や気候などは、現地に行けば分かります。
また、人間関係や暮らしぶりについては、移住相談窓口やお試し移住制度などを活用すればリサーチできます。
事前のリサーチを丁寧に行って、理想と現実の差を埋めておきましょう。
地方移住で失敗する人の特徴③ 人付き合いが苦手
地方に移住すると人と関わる機会が増えます。
特に田舎に行けば行くほど、消防団や町内会、お祭りの準備などで、地域の人々との関わりは濃くなります。
そのため、人付き合いが苦手な方はストレスを感じるでしょう。
地方移住で失敗する人の特徴④ お金の管理ができない
地方での暮らしは生活コストが下がるだけでなく、収入も減ります。
そのため、移住前のように暮らしていると、思った以上にお金がなくなってしまいます。
また、車の維持などで、突然の出費が発生することも。
私も先日、車を点検してもらったところ、バッテリーが傷んでいることが判明。
急遽交換してもらいましたが、数万円かかりました。
普段から金銭的には余裕を持って暮らしているつもりでしたが、少々痛い思いをしました。
地方に移住する前から家計簿をつけるなどして、お金を管理する習慣をつけておきましょう。
地方移住で失敗する人の特徴⑤ 理想が高すぎる
地方移住の目的を持っていても、理想が高すぎると失敗しやすくなります。
理由は、高すぎる理想が時に自分を追い込んでしまうからです。
例えば「お金に頼らない自給自足の暮らしをする」と決めていても、現実はなかなか思い通りにいかないものです。
上手く作物が育たなかったり、イノシシやシカに畑を荒らされてしまうこともあります。
それでも「自給自足の暮らしをしたいから」とこだわっていると、生活が苦しくなります。
重要なのは、「農業がしたい」「自然の中で子育てがしたい」といった漠然とした方向性と、物事に柔軟に対応する姿勢です。
地方移住に向いている人の特徴3つ
失敗する人の特徴があるように、地方移住に向いている人にも共通点があります。
代表的なものを3つ紹介します。
地方移住に向いている人の特徴① ポジティブ思考の人
地方での暮らしは、不便を感じることが多いです。
その不便さもポジティブに捉えられる人は、地方移住に向いています。
例えば「以前はコンビニまで家から徒歩3分だったけれど、移住してからは車で10分になった」とします。
一見「不便」と感じてしまいがちですが、ポジティブ思考の人は「浪費が防げる」と考えるでしょう。
他にも、地方での暮らしは不便な点がたくさんあります。
その不便さを楽しめる人は、地方移住に向いています。
地方移住に向いている人の特徴② 0→1を創るのが好きな人
地方では都会に比べてモノやサービスが少ないです。
しかし、素材はたくさんあります。
そのため、DIYなど、0から1を創るのが好きな人には最高の環境です。
最初は上手くできないかもしれませんが、やっているうちに少しずつ上達します。
私も荒れ地を開墾して畑にしたり、竹を切ってデッキを作ったりと、あるもので何かを創ることにチャレンジしてきました。
「素人クオリティでOK」と思いながらやると、結構楽しめます。
創作意欲を思う存分発揮してください。
地方移住に向いている人の特徴③ 人付き合いが得意・好きな人
地方に暮らすと人付き合い・近所付き合いが濃くなります。
そのため、人付き合いが苦にならない人は、地方移住に向いています。
地域と良い関係性を築けると、困ったときに助けてもらえたり、野菜をいただけたりします。
人付き合いが上手くいくと、暮らしがより楽しくなりますよ。
地方移住を成功させるポイント
最後に、地方移住を成功させるためのポイントを4つ紹介します。
ポイント① 地方移住の目的を明確にする
最も大切なポイントは、地方移住の目的を明確にすることです。
具体的には「何年後に、誰と、どこで、どんな暮らしをしたいか」を意識して、徹底的に具体化しましょう。
また、家族で移住する場合は、家族同士で方向性や価値観を共有しておきましょう。
目的が明確だと、それに向かって積極的に動けます。
そのため、相性の良い移住先に出会いやすくなるだけでなく、移住後の暮らしも上手くいきやすくなります。
ポイント② 徹底的に情報を集める
目的が決まったら、徹底的に情報を集めましょう。
最近は多くの自治体に移住のポータルサイトがあるので、情報を集めやすくなっています。
また、移住相談窓口を利用したり、移住セミナーに参加するのもおすすめ。
たくさんの情報を集めて、移住後の暮らしをイメージできるようにしておきましょう。
ポイント③ 現地に行く
現地にも数回行っておきましょう。
現地に行くことで町の規模感や雰囲気、気候などが分かり、移住後の暮らしをよりイメージしやすくなります。
そして「感覚的に合いそうだな」と感じたら、具体的に仕事や住まいを決めるステップに移ります。
”暮らし目線”で、しっかりと下見をしておきましょう。
ポイント④ 移住相談窓口を利用する
「自分たちだけで移住を進めるのは不安」という方は、自治体の移住相談窓口を利用しましょう。
私のような移住コンシェルジュがしっかりとサポートします。
具体的には、移住の進め方や地域の暮らしの紹介、仕事や住まいの窓口紹介などを行ないます。
自治体によっては、先輩移住者を紹介してくれるところもありますよ。
まとめ
地方移住は、人生の新たな幕が開ける一大イベントです。
失敗しないためにも、目的を持ってコツコツ進めることが重要です。
大切なのは「目的を持つこと」「ネットや現地訪問で徹底的に情報を集めること」の2点。
1つずつ確実に進めて、理想の地方移住を実現させてくださいね。