【移住のプロが教える】Iターン転職して後悔すること5つと対策

岡山県真庭市で移住コンシェルジュをしているFUJIです。

都市部で生まれ育った方の中には「地方にIターン転職したい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

自然豊かな地方でワークライフバランスが充実した暮らし、憧れますよね。

 

でも、勢いだけでIターン転職すると後悔します。

 

今回はIターン転職を考えている方向けにIターン転職で後悔することについて、移住コンシェルジュの立場から解説します。

また、Iターン転職で後悔しないための対策も一緒に解説。

私も真庭市にIターン転職したので、その経験も紹介します。

Iターン転職を成功させるためにも、ぜひ参考にしてください。

 Iターン転職のメリット・デメリット

最初に、僕が思うIターン転職のメリット・デメリットを紹介します。

Iターン転職のメリット

Iターン転職のメリットは以下の通りです。

  • 通勤のストレスが少ない
  • 自然が豊か
  • 子育てがしやすい
  • 食べ物がおいしい

地方の多くは車通勤なので、満員電車による通勤ストレスから解放されることが多いです。

仮に電車通勤でも、都市部のように「降りたい駅で降りられない」「車内がギュウギュウ」なんてことは起こりにくいです。

 

他にも、自然が豊かでリフレッシュできる、待機児童の少なさや地域ぐるみの見守りで子育てがしやすい傾向もあります。

また、農業や漁業が身近なので、食べ物が新鮮でおいしいといったメリットもあります。

Iターン転職のデメリット

Iターン転職のデメリットは以下の通りです。

  • 収入が減ることが多い
  • 仕事の選択肢が少ない
  • 商業施設や娯楽施設が少なく、閉店も早い
  • 地域によってさまざまな風土がある

Iターン転職すると、多くの場合収入が減ります。

求人ボックスの調査によると、2022年1月時点での東京都の平均年収が438万円であるのに対し、広島県は約332万円。約100万円の差があります。

(引用)
東京都の仕事の年収・時給・給料(求人ボックス)
広島県の仕事の年収・時給・給料(求人ボックス)

 

他には、企業や求人数が少ないため仕事の選択肢が少ないこと、商業施設や娯楽施設が少なく、閉店時間が早いことがデメリットとして挙げられます。

私の住んでいる岡山県真庭市でも、多くのお店が20時になると閉店します。

20時を過ぎると「あれ?深夜かな?」というくらい、町が静かになります。

 

また、文化や風習、気候などは、地域によってさまざまです。

情報収集を怠ると「思っていたのと違う」と、風土の違いに困惑します。

Iターン転職して後悔する5つのこと

ここからは、僕が思うIターン転職で後悔することを5つ紹介します。

 Iターン転職の後悔①収入が減ることが多い

Iターン転職すると、収入が減ることが多いです。

2019年に国土交通省が行った調査によると、東京や大阪といった都市部に比べて、地方の給与水準は50〜100万円ほど低くなっています。

(引用)賃金、労働生産性の地域間格差

私もIターン転職した方から「東京で生活していたときの感覚で暮らしていたら、お金がすぐになくなった」という話を聞きました。

Iターン転職する場合は、収入が減ると覚えておきましょう。

Iターン転職の後悔②やりたい仕事がない

地方は都市部に比べると、企業や求人の数が少ないです。

そのため、希望する仕事に就けるとは限りません。

狙っている仕事があるなら、毎日求人情報をチェックすることをおすすめします。

私も毎日のように求人サイトをチェックして、たまたま移住コンシェルジュという仕事に就けました。

運とタイミングが重要なので、「少ないチャンスをつかむんだ!」くらいの意気込みを持ちましょう。

Iターン転職の後悔③生活が不便

地方は都市部に比べるとお店の数が少ないため、生活が不便と感じることが多いです。

最寄りのコンビニやスーパーに行くのにも、車が必要なことがほとんどです。

バスや電車の本数も少ないため、車がないと生活できません。

私の住んでいる真庭市でも、電車は2時間に1本、バスは1日6本しか走っていません。

そのため、移住相談のときには「車がないと生活できませんよ」と案内しています。

Iターン転職するのであれば、車の運転に慣れておくことをおすすめします。

Iターン転職の後悔④近所付き合いに疲れる

地方は都市部に比べると人付き合いが多いです。

ご近所さんだけでなく、場所によっては町内会や青年団、消防団など、地域の集まりもあります。

このような人付き合いのために、プライベートの時間を割くこともあります。

私も町内会の集まりで、年に3〜4回ほど清掃活動に参加しています。

私は人付き合いが苦にならないため負担には思っていませんが、人付き合いが苦手な方はストレスを感じるでしょう。

Iターン転職を検討するときは、移住先について調べておくことをおすすめします。

Iターン転職の後悔⑤遊ぶところがない

地方はショッピングモールなどの商業施設や、映画館や美術館などの娯楽施設が少ない傾向にあります。

そのため、これらの施設を日常的に使っている方は「遊ぶところがない」と感じてしまいます。

私の住む真庭市でも、大型ショッピングモールや映画館がある都市までは車で90分かかります。

そのため、買い物や映画を観に行くときは「1日がかりの大仕事」といった感じです。

買い物や映画、芸術鑑賞などが好きな方は、都市部へのアクセスを確認しておきましょう。

Iターン転職して後悔しないためにすべき5つのこと

Iターン転職で後悔しないためには、次の5つのことに気をつけましょう。

Iターン転職の目的を決めておく

最も大切なことは、Iターン転職の目的を明確にしておくことです。

具体的には、以下のようなことを考えておきましょう。

  • どんな暮らしがしたいか
  • どんな仕事がしたいか
  • チャレンジしたいことはあるか
  • どうしてその地域に暮らしたいのか

 

ちなみに私の場合はこんな感じです。

  • 暮らし:人と緩やかにつながる地域で暮らしたい
  • 仕事:地域に関わる仕事がしたい
  • チャレンジしたいこと:副業
  • 真庭市を選んだ理由:大学生の頃から定期的に通っていたから

 

目的がはっきりしていると、移住後も「暮らしを充実させよう」と積極的に動けます。

まずは自分がなぜIターン転職したいのか、明確にしておいてください。

どんな仕事があるか調べておく

Iターン転職では、事前の情報収集が大切です。

特に仕事に関しては、その地域にある企業や盛んな産業について、丁寧に調べておきましょう。

また、Iターン転職といっても、一般的な中途採用と同じ。

即戦力として活躍することが求められます。

そのため、自分の強みを活かせる仕事があるかを確認することも大切です。

Iターン先に通って土地勘や雰囲気を把握する

Iターン先には必ず下見に行きましょう。

なんとなくでいいので、家から職場までの距離やお店の場所、地域の雰囲気を把握しておくことをおすすめします。

理由は、Iターン後の生活をイメージしやすくなり、ギャップが減るからです。

 

私もIターン前は、真庭市に何度も通っていました。

その中で地域の雰囲気や土地勘、気候について把握したおかげで、Iターン後の生活にもスムーズに馴染めました。

自分の目で見て、Iターン先について知っておきましょう。

転職フェアや移住相談会に参加する

転職フェアや移住相談会に参加して、Iターン先の企業や移住窓口の人に話を聞くのもおすすめです。

理由は、インターネットでは手に入らない情報を聞けるからです。

また、運が良ければ先輩Iターン経験者の話を聞くこともできます。

最近はオンライン開催も多いので、気になる転職フェアや移住相談会があれば参加してみましょう。

いい情報収集になりますよ。

移住支援制度がないか調べておく

最近では移住支援制度が整っている自治体も多くあります。

どのようなサポートを受けられるか、事前に調べておきましょう。

 

例えば、広島県尾道市には「尾道市移住支援金」があります。

東京圏から尾道市に移住し、広島県のマッチングサイトに登録してある企業に就職した方に支援金が交付される制度です。

(引用)移住支援金(尾道移住ポータル)

 

他の自治体では、「移住体験ツアー」や「空き家バンク」といった支援制度もあります。

Iターン前に、必ずチェックしておきましょう。

まとめ

Iターン転職では、事前の準備が大切です。

丁寧に情報を集めて、現地の雰囲気を知ることが、Iターン転職を成功させるカギです。

ぜひIターン後の理想の暮らしを思い描いて、それに向かって動いてくださいね。

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