こんにちは。とある地方都市で移住コンシェルジュをしているFUJIです。
この記事では地方移住に興味がある方向けに、Iターンについて解説します。
具体的にはIターンのメリット・デメリットや、Iターン転職する方法について解説します。
また、実際にIターンした私の経験も交えます。
Iターンについて一通りわかる内容なので、ぜひご一読ください。
Iターンとは
まずは「Iターン」について解説します。
Iターンとは
Iターンとは、都市部から地方に移住することです。
例えば「東京に住んでいる人が、広島県に移住する」といったケースが当てはまります。
Iターンをする人は、豊かな自然や家庭菜園を楽しむ暮らしなど、都市部にはない魅力に惹かれた人が多いです。
私も「田舎で心にゆとりを持って暮らしたい」と思ってIターンしました。
また、最近ではIターンの受け入れに力を入れている自治体も多く、以前と比べるとIターンのハードルは下がっています。
「移住セミナー」などで、Iターンの先輩から話を聞く機会も増えています。
Iターンに向いている人
Iターンには向き不向きがあります。移住コンシェルジュの私が思うIターンに向いている人は以下の通りです。
- 自分から積極的に動ける人
- 豊かな自然の中でのびのびと子育てしたい人
- 収入が下がっても好きな仕事や働き方がしたい人
地方は都市部に比べると、生活や娯楽の選択肢が少ないです。そのため、自分で工夫して生活を充実させる必要があります。
子育てに関しては学校や習い事の選択肢は少ないですが、外で思い切り遊べる場所がたくさんあります。
公園はもちろん、田畑や山、川など、遊ぶ場所はそこら中にあります。
実際、Iターンする人の中には「子どもの感性や創造力を育みたいから」という理由の人もいます。
収入が減っても大丈夫
収入に関しては、都市部に比べて減るケースがほとんどです。
でも、生活できないということはありません。
家賃や交際費が大きく減るからです。
私の場合、Iターン前は月に2万円ほどかかっていた交際費が、Iターン後は3,000円前後になりました。
地方はお店が早く閉まるため、仕事終わりの外食や飲み会が減ったからです。
また、好きな仕事に就けているため、収入が減っても幸福度はIターン前より高いです。
以上のように、Iターンには向き・不向きがあります。
私のように心にゆとりを持ちたい人や、家族との時間を大切にしたい人には、Iターンはおすすめです。
U、Jターンとは
Iターンと似た言葉で、「Uターン」「Jターン」があります。それぞれについて解説します。
Uターンとは
Uターンとは、進学や就職で都市部に移住した人が、再び故郷に戻ることです。
例えば、広島県で育った人が進学で東京に行き、東京で就職して経験を積み、再び広島県に戻るケースです。
知っている土地に帰ってくるため生活に馴染みやすい、家族と一緒に暮らせるといったメリットがあります。
Jターンとは
Jターンとは、進学や就職で都市部に移住した人が、故郷に近い地方都市に移住することです。
例えば、広島県三原市で育った人が就職で東京に行き、結婚し、子育ての環境を考えて広島県広島市に移住するケースが当てはまります。
Jターンには「ある程度利便性が高い」「自然が近い」「実家の近くで暮らせる」といったメリットがあります。
Iターンのメリット
それでは、移住コンシェルジュの私が思うIターンのメリットを3つ紹介します。
Iターンのメリット①通勤のストレスが少ない
1つ目のメリットは、通勤のストレスが少ないことです。
総務省の統計によると、通勤・通学時間は首都圏ほど長く、地方ほど短い傾向があります。
また、地方は車通勤が多く、満員電車でストレスを感じることも減ります。
車通勤は好きなことができるので、通勤時間が楽しくなります。
例えば、私は好きな音楽をかけて、時には歌いながら通勤しています。
朝からいい気分で仕事が始められるので、1日がとても充実します。
もし電車通勤でも都市部ほどの満員電車ではないため、降車したいのに降りられないということは起こりにくいです。
Iターンのメリット②自然が豊か
2つ目のメリットは、自然が豊かなことです。
都市部に比べると、地方は車で10~30分ほど走ると豊かな自然が広がっています。
自然とふれあうことでストレスも減り、リフレッシュになるでしょう。
私の暮らしている地域でも、車で10分走れば「里山」と呼ばれる豊かな自然があります。
自然の中でランニングしたり、写真を撮ったりすることで、余暇を充実させています。
自然が好きな人、アウトドアが好きな人にとって、Iターンは魅力でしょう。
Iターンのメリット③子育てがしやすい
3つ目のメリットは、子育てがしやすいことです。
地方は待機児童が少ないため、自分の時間をとって心に余裕を持てることが多いです。
ご近所付き合いも盛んで、地域ぐるみで子どもを見守ってくれる場所もあります。
また、自然が豊かなので、外で遊ぶ場所に困らないという点も魅力です。
最近では子育て支援に力を入れる自治体も増えてきました。
例えば、広島県尾道市では、中学3年生までの医療費補助に加え、子育てを支援する「おのみちファミリー・サポート・センター」を開設。
子育て支援が必要な方をサポートする仕組みを整えています。
子育てを理由にIターンを考えている人は、自治体の支援も要チェックです。
Iターンのデメリット
Iターンにはデメリットもあります。
Iターンのデメリット①収入が減ることが多い
1つ目のデメリットは、収入が減ることです。
求人ボックスの調査によると、2022年1月時点で東京都の平均年収は約438万円であるのに対し、広島県は約332万円。
約100万円の差があるのがわかります。
(引用)東京都の仕事の年収・自給・給料(求人ボックス)
広島県の仕事の年収・自給・給料(求人ボックス)
Iターンのデメリット②仕事の選択肢が少ない
2つ目のデメリットは、仕事の選択肢が少ないことです。
地方は都市部に比べると企業や求人の数が少なく、希望する職種がない場合があります。
都市部で培ったスキルを活かせるとは限りません。
そのため、自分の応募したい職種があるか、正社員の採用があるか、事前に確認しておきましょう。
Iターンのデメリット③商業施設や娯楽施設が少ない
3つ目のデメリットは、商業施設や娯楽施設が少ないことです。
特に映画館や美術館など、文化や芸術に触れる機会はかなり減ります。
私も現在住んでいる場所から映画館や大型商業施設まで車で90分かかります。
そのため、Iターンして以降行くことが激減しました。
定期的に買い物や文化芸術を楽しみたい人は、都市部へのアクセスが良い地域を選ぶといいでしょう。
Iターン転職する方法
Iターンするうえで、仕事を考えることはとても大切です。
最後に、Iターン転職する方法を解説します。
Iターン転職の流れ
Iターン転職の流れは以下の通りです。
- Iターンの目的を明確にする
- 地域の情報を集める(仕事や移住支援など)
- 現地に行く
- 求人に応募し、面接を受ける
- 住まいを見つける
- 現職の引継ぎ
- 移住・入社
中でも重要なのが「②地域の情報を集める」です。
地域によっては移住支援に力を入れている自治体もあります。
移住体験ツアーや空き家バンク、補助金など、使えそうなものがないか確認しておきましょう。
また、企業の情報や、その地域で盛んな産業についても調べておきましょう。
特に、地方では専門性に加え、幅広い対応力が求められる場合もあります。
必ず「企業が求める人材」を、丁寧にチェックしておきましょう。
Iターン転職での仕事の探し方
Iターン転職の探し方は主に以下の3つです。
- ハローワークなどの求人サイトを利用する
- 転職エージェントに相談する
- 移住コンシェルジュに相談する
おすすめは「②転職エージェントに相談する」です。
転職エージェントであれば、希望とマッチした求人を紹介してもらい、面接のサポートも受けられます。
また、企業の詳しい情報も教えてもらえます。
「地域に関わる仕事がしたい」という人には、移住コンシェルジュに相談するのもおすすめです。
自治体の移住相談窓口に問い合わせてみましょう。
求人サイトに載らない、ローカルな求人情報を教えてくれることもありますよ。
まとめ
まったく知らない土地で暮らし始めるIターンは、人生の新しいステージの始まりです。
期待も大きい反面、不安もあるでしょう。
だからこそ、目的をはっきりさせて積極的に動きましょう。
「ワークライフバランスを充実させたい」「自然の近くで子育てしたい」など、Iターンの目的が明確であれば行動に移しやすく、新生活も上手くいくでしょう。
ぜひIターンの理由を明確にして、コツコツと準備を進めて、地方での新生活を充実させてくださいね。