広島へのUターン・Iターン就職に役立つ情報まとめ

こんにちは。東京から広島にUターンして働いているTachanです。

中国地方最大の都市でもある「広島県」へのUターン・Iターン就職をお考えの方も多いのではないでしょうか。

「地方都市で住みやすい」「有名企業もある」「スポーツが盛ん」など、働くのにも住むのにも良いイメージを抱いている人もいるはずです。

そこで今回は広島へのUIターン就職に役立つ情報を経験者目線で紹介していきます。

【広島県の概要】
広島県は中国地方に位置する県で人口は約277万人の地方都市です。県庁所在地の広島市は人口が100万人を超えており、全国でも11番目に人口の多い都市でもあります。世界遺産の原爆ドームや宮島/弥山などが観光名所として有名で、瀬戸内海や中国山地に囲まれた豊かな自然が同居しています。名物はお好み焼きや牡蠣、もみじ饅頭などがあり、カープやサンフレッチェなどスポーツが盛んな県としても有名です。

広島県の労働環境データ

まずは、広島県の労働環境データからUIターン就職先としての分析をしてみましょう。

求人や年収、主要企業、通勤環境など、実際に働くことをイメージしながらご覧になってみてください。

①有効求人倍率

広島県の有効求人倍率は「1.81」と全国5位の水準で全国平均の「1.49」を大きく上回っています。

雇用状況に関しては年々改善を続けており、全国水準を上回り続けているため、転職先には基本的に困らないと思います。

大手メーカーも多いですし、大手企業の地方支店も豊富なので、幅広い選択肢の中から求人を見つけられるはずです。

②平均賃金

広島県の平均月収と平均年収を東京都と比較すると下記のようになります。

広島県 東京都
平均月収 28.2万円 38万円
平均年収 451万円 612万円

賃金に関しては都心部と比較して低くなる傾向にあります。

ただし、東京と比べて家賃が安いといった要因から可処分所得は高くなるケースも多いので、生活水準としては申し分ないと思います。

私は車がなくても生活に困らない地域で生活しているため「家賃が安い」「車は不要」「遊ぶ場所は東京ほどない」といった要因で生活費が東京時代の2/3程度まで安くなりました。

収入はUターン就職で下がりましたが、可処分所得が上がったので貯金も増えましたし、日用品や食費などで今までよりも質の良いものを選べるようになりました。

③主要大企業

広島県には主にメーカーを中心に大手企業が本社を置いており、マツダのような世界に誇る企業を始め、各業界でトップシェアを占める企業も存在します。

【主な広島の大企業】

  • マツダ:自動車メーカー
  • 青山商事:紳士服メーカー・小売(洋服の青山)
  • 大創産業:ザ・ダイソー(100均)のチェーン展開
  • リョービ:ダイカスト製パーツのメーカー
  • エフピコ:食品トレー商社
  • 中国電力:インフラ企業
  • イズミ:ショッピングセンターの運営
  • エディオン:家電量販店

その他にも、国内大手企業の西日本拠点や中国地方拠点として広島県に支店が設けられています。

④通勤環境

広島県の平均通勤時間は「30分」と東京都の「1時間」と比べて短い傾向にあります。
参照:https://seisyain.mateschugoku.co.jp/turn_around/

ベットタウンの佐伯区や安佐南区、西区などからは、JRやアストラムライン、路面電車、バスといった交通網が発達しており、自動車・自転車による通勤者も多いようです。

都市としての規模が小さくコンパクトにまとまっていますし、いる上に、都心部から近くても家賃が安く収められるので職場近くにも住めます。といった点も要因として考えられますね。

広島県の子育て支援まとめ

子育て世帯の方でUIターン就職をする場合は、移住先の子育て支援が気になりますよね。

広島市では、妊娠・出産に関する助成金をはじめ、子育て世帯への家賃補助や子供の医療費の補助、扶養手当など各種支援策が充実しています。

  • 妊娠・出産の助成金:産婦健康診査の費用を助成 5,000円/1回                                                     妊婦一般健康診査の助成(例):妊娠初期検査 18,060円助成
              子宮頸がん検診:3,400円
  • 子育て世帯の家賃補助:収入区分に応じて家賃の最大3割程度を助成
  • 子供の医療費補助:保険診療に係る医療費の一部を補助
  • 児童手当:(例)0〜3歳未満 月額15,000円(一律)

さらに、都会と比べて待機児童は少ないので、共働き家庭の方でも安心です。

また、子育て支援に関する情報発信も充実しており、「キズナシッター」では、必要な支援情報が得られたり、ベビーシッターのマッチングサービスが利用できたりなど非常に便利です。

広島県のUIターン就職に関する補助金・助成金

広島県へのUIターン就職に関連する補助金・助成金を紹介します。

代表的な補助金制度としては「移住支援金制度」があります。

制度の概要は下記の通りです。

移住支援金制度
概要 令和3年9月1日以降に東京23区(在住者または在勤者)からマッチングサイト「ひろしまワークス」掲載の対象求人に応募、就職して広島県内の対象市町に移住した方を対象に支援金を支給
対象要件 ①直近10年で通算5年以上、東京23区内に在住または東京圏※に在住し23区内に通勤していた

②住民票を移す直前に連続して1年以上、東京23区内に在住または東京圏に在住し23区内に通勤していた

③令和3年9月1日以降に広島県内支援金対象の市町に転入した

支給額 ・単身者:60万円

・2人以上の家族・世帯:1世帯につき100万円

対象求人 マッチングサイト「ひろしまワークス
対象市町 呉市、竹原市、三原市、尾道市、府中市、庄原市、東広島市、坂町、安芸太田町、世羅町

※条件不利地域を除く(例:檜原村,奥多摩町,大島町,利島村,新島村,神津島村,三宅村,御蔵島村,八丈町,青か島村,小笠原村)

要件を満たす方は最大100万円の補助が受けられるので、UIターンをお考えの方はぜひ「ひろしまワークス」から求人を探してみてください。

その他にも広島県交流・定住ポータルサイト「広島暮らし」では、市町や支援策などから補助金・助成金制度を探すことができるようになっており非常に便利です。

広島県にUIターン就職する3つのメリット

僕が思う広島県にUIターン就職するメリットは以下の3つです。

  • メーカー大手や大企業の支店もあるので求人には困らない
  • 都会に比べて可処分所得は増える
  • 通勤のストレスから解放された

では、どんなメリットがあるのか詳しく紹介します。

①メーカー大手や大企業の支店もあるので求人には困らない

広島県は有効求人倍率も高いですし、大手メーカーや大企業の支店も豊富なので基本的に求人には困らないと思います。

私の場合も規模の大きな企業や幅広い職種の求人から企業の規模や職種なども幅広く、転職の際には細かい条件も含めて求人を1つ1つ吟味できたので、より自分に合う選択肢を見つけることができました。

②都会に比べて可処分所得は増える

広島へのUIターンで確かに収入は減ってしまったのですが、家賃などの生活費は都会からの移住で安くなったため可処分所得は増えました。

私の場合は東京時代の年収が500万円に届きそうな金額だったのに対して、広島にUターン就職してからは400万円前半ぐらいに下がりました。

それでも、家賃が東京時代から4万円程度下がったため、それだけで年収の減少分を相殺できています。

さらに、交友関係もUターンでリセットされ遊ぶ頻度も減ったので、交際費も減って家計には余裕が持てるようになりました。

その分、食費や娯楽費など生活水準を上げるためにお金を使えるようにもなりましたし、何よりゆとりのある部屋に安い家賃で住めるというのがとても快適です。

③通勤のストレスから解放された

私は東京でも広島でも電車通勤だったのですが、その際の負担に関してはかなり違っていました。

広島では通勤時間帯でも人が押し合うような混雑にはなりませんし、ストレスもそれほど感じません。

何より「人に触れずに立つことができる」というのがとても新鮮でした。

満員電車に乗るだけで心身ともにかなり疲弊すると思いますので、そこから解放されたいという理由でUIターン就職するというのも良いとは思います。

広島県にUIターン就職する3つのデメリット

僕が思う広島県にUIターン就職するデメリットは以下の3つです。

  • 地方ならではの慣習・風習に戸惑う
  • 年収はやはり下がる
  • 住む場所によっては車は必須

メリットだけでなくデメリットも把握した上でUIターン就職を検討してください。

①地方ならではの慣習・風習に戸惑う

仕事のやり方や人間関係などで都会と地方のギャップを感じることは多々あります。

面倒見が良く、情に触れる機会も多い反面、人によっては都会の良い意味でドライな関係性の方が居心地が良いという人もいるでしょう。

広島だと特に仕事中でも軽めの広島弁が飛び交い、都会に比べるとコミュニケーションもフランクな雰囲気ではあります。

会社によっては仕事終わりにカープの試合を見に行ったりもするようで、そういった人間関係が好きな方には馴染みやすいと思います。

②年収はやはり下がる

東京などの都会に比べるとやはり年収は下がる傾向にあるでしょう。

私は東京時代もそこまで稼いでいた訳ではありませんが、東京だと年収500万円ぐらいは手の届く範囲で、そこからどれだけ上げられるかといった感じでした。

しかし、広島だと400万円ぐらいが普通でそれがあまり変わらず続いていくといった感覚です。

もちろん年収アップのチャンスが無いわけではありませんが、年収ダウンの可能性は念頭に置いておく必要があります。

もちろん地方だと可処分所得を増やすこともできるので、収入だけを考える必要は無いと思います。

求める生活水準やライフスタイルに応じて、必要な収入が得られるのであれば広島県へUIターン就職するのはおすすめです。

③公共交通機関は注意が必要

広島市であれば電車やバスなどの公共交通機関は充実していますが、駅やバス停から外れた場所に住む場合は基本的に車が必須となります。

また、東京のように電車が3分に1回来るといった感じでは無いので、電車通勤をする場合にはあらかじめ時刻表を確認しておく必要があります。

「電車1本逃すと次に来るのが15分後だった」といったこともよくあるので、時間がシビアな通勤時間帯は注意してください。

まとめ

広島県にUIターン就職したい方に向けて役立つ情報を紹介しました。

仕事面に関しては求人数も豊富で、大企業も多いので転職先選びには困らない土地と言えるでしょう。

生活面でも住みやすい環境の中で生活水準を保ちながら快適に生活を送ることができるはずです。

UIターン就職向けの補助金制度もありますし、子育て支援も充実しているので、今回の記事を参考に広島へのUIターン就職を検討してみてください。

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