こんにちは。東京から広島にUターンして働いているTachanです。
都会にお住まいで広島へのIターンを検討している人も多いのではないでしょうか。
東京のような都会で人も多くない住み心地の良さや自然が豊かな点、地方都市としての利便性など、移住先として”ちょうど良い”というのが大きな理由かもしれません。
しかし、一度も住んだことのない場所に移住すると思わぬ失敗をしてしまいます。
今回の記事では、広島に移住して失敗したことを私の体験を通して紹介していきます。
広島への移住をお考えの方は良い面だけでなく、注意すべきポイントも抑えておいてください。
【広島県の概要】
広島県は中国地方に位置する県で人口は約277万人の地方都市です。県庁所在地の広島市は人口が100万人を超えており、全国でも11番目に人口の多い都市でもあります。世界遺産の原爆ドームや宮島/弥山などが観光名所として有名で、瀬戸内海や中国山地に囲まれた豊かな自然が同居しています。名物はお好み焼きや牡蠣、もみじ饅頭などがあり、カープやサンフレッチェなどスポーツが盛んな県としても有名です。
広島に移住して失敗したこと①:広島市以外に住むと車は必須
広島市の中心部や電車が通っている地域であれば、自転車と電車ぐらいで生活や遊びは完結するのですが、それ以外の地域に住む場合はどうしても車は必須になってきます。
廿日市市や広島市の郊外、東広島市など広島市に近い地域に住む場合であっても、車が必要になるシーンが多くあります。
私も東京から移住した際に実家の近くではなく、自然の多い場所に住みたいと思っていたのですが、どう考えても生活を送るのに車が必要になるため断念しました。
生活面だけでなく、例えば気になるお出かけスポットを見つけて行こうと思ったときでも「電車が通ってないし、バスでも行けない」といったことがよくあります。
今住んでいる場所も車はあった方が便利だとは思いつつも、それだと東京に住んでいた頃と支出が変わらなくなるため悩みどころです。
もちろん車がなくても快適に過ごせる広島市の中心部に住む場合は何の問題もありませんが、基本的に車がないと行動範囲はかなり狭まると考えた方がいいです。
特に、山間部の地域に遊びに行く場合は車が必須なので、広島に移住する際は車やバイク、原付といった移動手段を購入することも想定しておきましょう。
広島に移住して失敗したこと②:遊ぶ場所が少ない
都会に比べるとどうしても遊ぶ場所が少なく、出かける場所がマンネリ化しやすくなってしまいます。
もちろん山間部の方や海沿いの地域、観光地などはあるのですが、中心部にあるような商業施設やブランドショップ、おしゃれなカフェなどは都会よりも限定されてしまいます。
栄えている場所も広島市の本通り周辺しかないため、「飲み会をしよう→本通り周辺」「服を買おう→本通り周辺」「映画を見よう→本通り周辺」といった具合に行く場所が毎回同じになったことがよくありました。
街の景色にも若干飽きてくると思いますし、流行に敏感な方にとっては物足りなさを感じるでしょう。
私も「気になっていた映画が広島で上映していなかった」「欲しいブランドの取扱店が広島になかった」「好きなチェーン店が広島にない」など、地方の限界を何度も感じています。
街がコンパクトで住みやすい側面もあるのですが、都会らしいさまざまな刺激を日々求めている方には向いていない可能性が高いです。
広島に移住して失敗したこと③:田舎の方では良い求人が少ない
広島県に対して山間部の豊かな自然や海街や島のゆったりとした雰囲気を思い描いている人も多いでしょう。
移住をする理由として「自然の中で暮らしたい」が多いため、尾道市や世羅町、江田島、安芸太田町といった自然の豊かな場所で暮らしたいと思っているかもしれません。
私は広島市出身なのですが、Uターンにあたって尾道市や竹原市といった海が近くてゆったりとした街を検討したこともありました。
しかし、現実問題としてそういった地域には都合の良い求人はほとんどありません。
地場産業や農業、製造業、観光・宿泊といった選択肢はあったのですが、一般的な会社員という求人は少なく、条件に見合ったものがなかったので私は断念しました。
田舎の方に移住する場合は「都心部の会社に電車で通える」や「自営業の方」「その土地で開業する方」などでないと難しいのかもしれません。
広島への移住を考える際は「どこに住みたいか」だけでなく、生活面や仕事面などさまざまな点を考慮してください。
広島に移住して失敗したこと④:広島弁が合わなかった
私は広島出身なので今更何も感じることはないのですが、広島にIターンで移住してきたという知人や広島に転勤してきた同僚などの話を聞くと「広島弁が怖い」とよく言っていました。
地方だと会社での会話でも広島弁と丁寧語が混ざったような口調になるため、親しみやすさがある一方で「〜ですけぇのぉ」や「〜じゃろぉ」など、慣れるのに時間がかかるようです。
30代以下の年代であれば、そこまで広島弁もキツくはないのですが、私の親世代周辺より上の世代(40代後半〜)になると、広島弁がバンバン飛び交います。
私は元々広島弁がキツイ方ではなく、大学進学を機に上京して広島弁がほとんど抜けてしまったので、怖いとを言われることはないのですが、飲み会などで相談を受ける機会は多いですね。
方言って些細なことに思えるかもしれませんが、コミュニーケーションで躓くと人間関係も悪影響を及ぼす可能性があります。
移住前に「この世界の片隅に」や「孤狼の血」「仁義なき戦い」などを見て、広島弁に耐性をつけておいてください。
広島に移住して失敗したこと⑤:逆にお金がかかるシーンが多い
都会から地方に移住すると「生活費がかからない」というイメージを持っている人も多いはずです。
私も実際に広島にUターンしてから、東京で暮らしていた時よりも家賃が4〜5万円程度下がったため生活に余裕が生まれました。
しかし、地方ならではの理由でお金がかかることもあるので注意が必要です。
例えば、東京出身の方や私のように学生時代に東京で暮らしていた方の場合、友人などが都内に集中しているはずです。
同級生が結婚すると式に参加するために上京するわけですが、その度に交通費や宿泊費だけで4万円近くかかってしまいます。
これにご祝儀など諸々の費用を加えると1回の結婚式で10万円近くの出費になります。
特に広島だと空港もアクセスの悪い場所にあり、LCCも気軽に使えないため交通費がかかる新幹線移動になってしまいます。
その他についても、都会では不要だった車が広島で必要になった場合、出費が増えてしまうでしょう。
人伝に聞いた話ですが、田舎の空き家を購入して修繕しようと思ったら、予想以上にお金がかかってしまったという話も聞きます。
「地方=お金がかからない」というのは間違いではありませんが、逆にお金がかかる状況がしばしばあるので注意してください。
まとめ:広島に移住して失敗しないために
ここまで広島へのIターンをお考えの方に向けて、広島に移住して失敗したことを紹介しました。
私が広島に戻って一番「失敗だったかな」と思ったのは「遊ぶ場所が少ない」ことでした。
やはり東京にいた頃は駅単位で出かける場所がありましたし、どこに行っても刺激的で楽しい思いができました。
地方らしいのんびりとした雰囲気は嫌いではないものの、退屈さを感じることは多々あります。
全ての失敗を想定して事前に対策することはできませんが、人の失敗談を見るだけでも大いに参考になりますので、今回の記事を参考にして広島への移住を成功させてみてください。