Uターン就職とは?I・Jターン就職との違い、メリット・デメリットも

こんにちは。とある地方都市で移住コンシェルジュをしているFUJIです。

この記事ではUターン就職を考えている人に向けて、僕の経験から「Uターン就職とは?」という疑問に応えます。

I・Jターン就職との違いやメリット・デメリットまでこれを読めばUターン就職について一通り分かるようになっています。

Uターン就職とは

Uターン就職とは

Uターン就職とは、地方から都市部の大学に進学し、地元に戻って就職することです。

例えば広島県から東京の大学に進学し、その後広島県に戻って就職するようなケースです。

 

僕も県内の実家を離れて県中心部にある大学に進学し、実家に戻って就職したため、Uターン就職に当てはまります。

同じ県内なので“狭い範囲”でのUターン就職ですが、「実家から通える範囲」を条件に就職活動に取り組みました。

 

僕が地元での就職を希望した理由は以下の通りです。

  • 慣れ親しんだ土地で働くことで、心理的に余裕が生まれそうだから
  • 実家から通うことで、経済的にも余裕ができそうだから
  • 地元に貢献したいから

 

同じような理由で、Uターン就職を希望している人は多いでしょう。

実際、明確な理由があれば迷わず行動でき、就職活動が順調に進むと思います。

2022年卒のUターン就職希望者の割合は増加

株式会社マイナビが2022年卒業の大学生(5,910名)を対象に行ったアンケートでは、Uターン就職を含む地元就職を希望する学生は全体の57.8%でした。これは、前年に比べ2.9%増加しています。

(出典)2022年卒大学生 Uターン・地元就職に関する調査(株式会社マイナビ)

 

増加した理由は、説明会やセミナー、面接などのオンライン化が進んだことが大きいでしょう。

 

Uターン就職を希望する学生にとって、就職活動の際の移動は大きな課題でした。

しかし、オンラインでは移動する必要がないため、時間も費用も削減できます。

そのため、オンライン化の進展がUターン就職を大きく後押ししたのでしょう。

I・Jターン就職とは

Uターン就職の似た言葉として、I・Jターン就職があります。

それぞれの意味について解説します。

Iターン就職とは

Iターン就職とは、都市部出身の人が地方に就職することです。

例えば、東京出身で東京の大学に通っていた人が、就職で広島県にやって来ることです。

 

Iターン就職は都市部に比べて生活費が少なく、自然の近くで暮らせるという魅力があります。

一方で、年収が低かったり、商業施設や娯楽施設が少なかったりと、デメリットもあります。

 

まったく知らない環境に行くわけですから、働くこと以外に「暮らす」という視点で地域を見ることが非常に大切です。

Jターン就職とは

Jターン就職とは、地方出身の人が都市部の大学に進学し、地元とは別の地域に就職することです。

一般的に、就職する地域は地元より規模は大きいが、都市部よりは小さい地域を指します。

例えば広島県出身の人が東京の大学に進学し、就職で岡山県に行った場合はJターン就職となります。

 

Jターン就職は、田舎と都会のいいとこ取りをしたような環境で働けるのが魅力です。

生活の利便性と自然の豊かさを両立したような環境で働きたい方にぴったりでしょう。

みんながUターン就職を希望する理由

実際にUターン就職を希望する学生は、どのような理由で地元での就職を望んでいるのでしょうか。

株式会社マイナビのアンケートによると、以下のようになっています。

 (出典)2022年卒大学生 Uターン・地元就職に関する調査(株式会社マイナビ)
※複数選択可

 

上位4項目のうち、3つが生活環境に関する項目、1つが経済的な理由です。

僕と同じように、生活環境と経済事情が安定した中で新生活をスタートさせたいと考えている人が多い傾向があります。

 

また「仕事とプライベートの両立」や「友人が多い」といった、余暇を重視する回答も多くありました。

仕事でパフォーマンスを発揮するためにも、余暇の使い方は重要ですからね。

 

このように、Uターン就職を希望する理由としては、生活環境・経済的理由・プライベートの3つが多い傾向があります。

 

実際この3つが満たされていると、社会人生活はかなり充実します。

まずは新生活を確実に軌道に乗せるためにも、Uターン就職は堅実な道だと思います。

Uターン就職のメリット

ここからは、Uターン就職のメリット・デメリットを紹介します。

Uターン就職のメリット①地元で働ける

1つ目のメリットは、慣れ親しんだ地元で働けることです。

 

知らない土地での生活は、始めのうちは慣れていないため大変です。

地元であればその心配がないため、仕事に集中できますよね。

 

僕も実家に暮らしているという安心感があったので、仕事に専念することができました。

その結果、スムーズに仕事に順応でき、充実した社会人生活をスタートすることができました。

Uターン就職のメリット②通勤の負担が少ない

2つ目のメリットは、通勤の負担が少ないことです。

通勤の負担とは、通勤時間や満員電車のことです。

 

総務省の統計によると、首都圏の自治体ほど通勤・通学時間が長く、地方ほど短い傾向があります。

 (出典)「夜更かし!?ランキング」&「通勤・通学時間が長い!?ランキング」(総務省統計局)

 

また、地方は車社会であるため、満員電車でストレスを感じることも減ります。

好きな音楽やラジオを聞きながら心にゆとりを持って通勤できるので、いい気分で仕事を始められますよ。 

Uターン就職のメリット③自然豊かな場所が多い

3つ目のメリットは、自然の近くで暮らせる場所が多いことです。

都市部に比べ、地方は車で少し走れば自然がたくさんあります。

自然とふれあうことでストレスも軽減でき、気分転換になるでしょう。

 

僕の暮らしていた地域も、車で30分ほど走れば海に出ることができました。

休日に海の近くをドライブすることが、何よりの気分転換でした。

 

自然が好きな方にとって、Uターン就職は魅力的でしょう。

Uターン就職のデメリット

続いてUターン就職のデメリットを2つ紹介します。

「思っていたのと違う」とならないためにも、いい面だけでなく悪い面も把握しておきましょう。

Uターン就職のデメリット①仕事の選択肢が少ない

1つ目のデメリットは、仕事の選択肢が少ないことです。

都市部に比べると、地方は求人の数も、職種の数も少ないです。

自分の希望する仕事がないこともあります。

 

僕も就職活動のときに、職種が少ないことに驚きました。

最終的には自分の関心のある分野の企業に就職できましたが、大企業に入りたい方や、キャリアアップを目指している方は注意が必要です。

 

生活環境や経済的理由など、社会人生活において何を重視するかをあらかじめ決めておくといいでしょう。 

Uターン就職のデメリット②長距離移動や日程調整で就活が大変

2つ目のデメリットは、移動や日程調整が大変な点です。

Uターン就職となると都市部と地元を行き来するため、交通費がかかってきます。

 

また、卒業論文や大学の授業と並行して就活をする場合は、日程調整も大変です。

 

ただし、企業によっては交通費を負担してくれるところもあります。

最近ではWEB説明会やWEB面接をしている企業も増えてきました。

 

自分の希望する企業がどのような就活支援をしているか、しっかり確認しておきましょう。

まとめ

就職は人生の大きな転換点です。

誰しもいいスタートを切って、充実した社会人生活を送れるか不安に思うでしょう。

 

Uターン就職は、スタートダッシュを決めて、社会人生活をうまく軌道に乗せたい方におすすめです。

慣れ親しんだ土地、安定した経済環境など、仕事に専念できる環境に身を置けるのが魅力です。

 

仕事の選択肢が少ないといったデメリットもありますが、自分のやりたいことや理想の暮らしが明確であれば、自分に合う仕事が見つかるのではないでしょうか。

自分がどんな社会人生活を送りたいかもう1度じっくり考えて、Uターン就職を成功させてくださいね。

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