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尾道で話題の”アレ”の正体とは!? 船のトータルサプライヤー(株)大晃産業に突撃!

2023年12月から、尾道市内を走る「おのみちバス」にド派手なラッピングバスが登場したのをご存知ですか?

広告を出しているのは(株)大晃産業さん。

ラッピングバスの雰囲気から、「IT企業?広告代理店??もしかして、尾道初のベンチャー企業?!」とANCHER編集部では話題に…

今回も得意の突撃取材で真相を確かめてきました!

 

 

かみやん

ちょっ、聞いて聞いてーっ!!ついに見ちゃったのよ、今街で噂の“アレ”をっ!!

 

デスク

“アレ”って…まさか。 近頃この尾道界隈をザワつかせている、ド派手な“アレ”を!?

 

おすぎ

えっ!?めっちゃラッキーじゃないですか!

実際に走っている“アレ”を見ると幸運が訪れるって噂ですよっ!!

(※単なる妄想です)

 

デスク

いや、それが “アレ”に実際に乗車した人の話では、その日のうちに長年の願いが叶ったとか…。

俺なんか、ご利益にあやかろうとPCのデスクトップ画像にしてみたんだけど、
ここのとこ、最高についてるんだよねー!!

(※単なる妄想です)

 

おすぎ

あぁ、このラッピングバスのラッキーカラー感!
私もご利益にあずかりたい!!

ところで、このバスを走らせているのってどんな会社なんだろう。

イケイケのベンチャー企業っぽい雰囲気ありません?

デスク

…だろうな。

俺も実際に街を駆けるラッピングバスを見て、ビビッ!と感じたわけよ。
直感でわかっちゃうわけ。

ついに尾道にも“黒船”が来た、ってね。

 

かみやん

…行きますか。

 

デスク

行かない理由が見つからない!
よし、行くぞ!今すぐにだ!!

おすぎ

(やれやれ、また始まったよ…)

 

 

―――20分後

 

 

おすぎ

来ちゃいましたよ、噂のラッピングバスを走らせている「大晃産業」さん。

向島の西海岸近くまで来ましたけど、本当にここで合ってます?

まわりは柑橘畑がいっぱいだし、ITベンチャーっぽくはないなぁ。

デスク

え?おすぎ、知らないの?

向島の西側は近年、アメリカ西海岸よろしく“尾道のシリコンバレー”って言われてるんだよ。

“黒船”がオフィスを構えるなら、このエリアが最適解に決まってんじゃん。

(※単なる妄想です)

 

かみやん

それにしても、工場に大きなトラックが出入りして忙しそうっすね〜。

どんな事業で成り上がっているんだろう?

おすぎ

お、入口に“社訓”が掲げられてます

…『誠実こそ信頼』…

めちゃくちゃ由緒正しき雰囲気じゃないですか!?

やっぱり、ITベンチャーではないんじゃ…

デスク

こんにちは!

尾道を走るラッピングバスを見て、いてもたってもいられずお邪魔しました!アンカー編集部の者です。

今日は街で噂の“アレ”について真相を確かめに来たんです。

受付の方

あの、失礼ですが何か勘違いされていませんか?

”アレ”…とは一体…

デスク

もぉ〜、ド派手な”アレ”ですよ、ア・レ!

御社の最新テクノロジーについても是非、聞かせてください!!

受付の方

・・・

 

―――5分後

 

男性

受付の者から聞きましたが、当社の最新テクノロジーについてお知りになりたいと?

…何か勘違いされているんじゃないかと思いますが、よかったら工場内、見て行きます?

 

デスク

はい!是非お願いします!!

 

酒井さん

1995年、株式会社大晃産業に入社。現在は製造部と品種保証部で次長を務める。親しみやすい雰囲気で各部署の社員をまとめ、確かな製品を生み出す、設計一筋28年の凄腕エンジニア。

アメリカやEUでも認定された信頼の技術! 創業55年目のものづくり

製造ラインや産業ロボットを配置した奥行の広い工場

 

デスク

街を走るラッピングバスから、「大晃産業」さんのビジネスの勢いをビシビシ感じたんですけど、一体どんな事業を展開してるんですか?

我々の間では「IT系ベンチャー」じゃないかって噂してたんですよ。

酒井さん

ITベンチャー!? 違いますよ。弊社は、商船をメインとした船舶用品のサプライヤーです。

 

かみやん

え?! でも、“アレ”を見たら船舶系の業種ってイメージはなかったですよ。

 

酒井さん

それは、我々が単なる製造業ではなくて、”大晃産業”だという意識をもって仕事しているのが一番の理由でしょうね。

どういうことか、現場を順番に見てもらいましょうか。

デスク

なるほど!!

社名のみならず”大晃産業”という一つの業種として捉えている、という事ですか。

 

 

酒井さん

ここは全国トップシェアを誇る船舶用の「扉」の製造セクションです。

日本だけでなく、米国やEU加盟国で「国際海事機構(IMO)」の防火認定をクリアした扉製造・販売しています。

かみやん

こ、これが”世界が認めた扉”…

なんかこう、フォルムが明らかに違いますね。

そうかぁ、この扉の向こうに世界が広がっているのかぁ…

酒井さん

(そういう意味ではないんだけどなぁ…)

 

 

おすぎ

おおー! 塗装を終えた扉が、どんどん運ばれていく〜!生産量はどれくらいなんですか?

酒井さん

月間1000枚以上の船舶用扉を出荷していて、国内シェアはトップクラスです。

溶接、塗装、品質検査と、製造ラインはこの工場内で完結していますよ。

デスク

知らなかったなぁ、国産の船用扉のほとんどが向島で作られているなんて!

新規設備の導入で、製造事業の“のびしろ”が拡大中!

酒井さん

次は、今実績がどんどんのびている「製缶」セクションです。

かみやん

製缶? 船で食べる缶詰とか…ですか?

酒井さん

缶詰…次はそうきましたか(笑)。

ですが、弊社でいう「製缶」とは缶詰ではないんです。

例えば、製缶部門で一番製造している商品であるこちら、「タンク」などがそれに当たります。

巨大缶詰…ではなく、製缶部門の商品の一つ「タンク」
デスク

デ、デカっ!
缶詰、デカっ!!

かみやん

私の知っている缶詰と全っ然ちがう!
これも缶詰なんですか?

酒井さん

いや、なので、これは缶詰ではありませんって。

話、聞いてました?(笑)

「製缶」と一言でいっても、ジャンルがとても幅広くて、こういった大型のものから、
「タンク」や「ダクト」など、これらすべて「製缶」なんですよ。

写真左/機械の内側には沢山のボタンが。「ボタンを押しちゃいたい衝動」と戦っているおじさん2人。
写真右/設計図に従いパネルを曲げていく

 

おすぎ

こういった大型の製品は、いろんなパーツを組み合わせて溶接しているようですが、
サイズが大きな製品の製造もこの工場内でできるんですか?

酒井さん

もちろん。

弊社が設計から納品までワンストップで担当する場合と、支給されたパーツを組み立てる場合がありますが、工場を新設した事で製缶分野の受注増にも対応できるようになりました。

そうそう、最近新規導入した“アレ”もすごいんですよ。

火花を散らして稼働する「プラズマ切断機」。厚さ6mm_6✕3mの大型鋼板の切断加工が可能。

 

酒井さん

厚みがある鋼板や、大型鋼板も切断加工できる「プラズマ切断機」です。

このマシンのお陰で、他社に外注していた切断加工を自社にてワンストップでできるため、納期短縮や細やかなニーズ対応も実現でき、お客様に喜んでいただいています。

デスク

設備投資や工場拡張もどんどんデキるなんて…。

「大晃産業」さんの勢いはITベンチャー並み、いや、それ以上かも知れない…

産業ロボットでオートメーション! ものづくりの醍醐味も

 

酒井さん

最後に、近年チカラを入れているセクションをご案内します。

ここで製造しているのは船内の会議室や寝室で使う「防火パネル」。

他と大きく違うのは、製造ラインがほぼ全自動で、この工場内だけで完結するようになっていること。

一部の工程には産業ロボットを配置して、オートメーション化しているんです。

動画左/軽々とパネルを持ち上げ、正確な角度で配置するアームロボット。鉄製のパネルは重く、人力ではこうはいかない。
写真右/端まで見えない程の長さの製造ラインは無人で安定した稼働を実現。設計から4年、試行錯誤の結晶。

 

かみやん

私の本業、DXコンサルタント目線から見ても、ここの工場は広さに対して少ない人員で稼働されていますね。

オートメーション化での製造が安定している証拠と言えます。

酒井さん

かみやんさん、急に声のトーンが変わったので誰かと思いましたよ(笑)。

今のこの状態を定着させるまでは大変でした。

品質を維持するには人の手での微調整が欠かせず、試行錯誤を経てようやく設計時に想定した出荷ペースに合わせて、製造できるようになったんです。

そういった試行錯誤も含めて、“ものづくりの醍醐味”じゃないかなって感じますし、
そのやりがいが我々の仕事が単なる”製造業”じゃなくて”大晃産業”という業種なんだ、という自負につながっています。

おすぎ

自社の業種は製造業ではなく”大晃産業”なんだって話、企業プライドを感じるなぁ。

さすが、ド派手なラッピングバスを走らせちゃうだけありますね!

デスク

酒井さん、可能であれば他の社員さんにも仕事のこと聞いてみたいんですけど、推しの社員さんっていますか?

酒井さん

それなら、製造のことが全体的にわかる中野くんがいいかな。​

「ものづくりって、おもしろい!」と製品を通して感じてもらえるように

中野さん

2014年、株式会社大晃産業に入社。製造部課長。1年9か月の現場経験後、製造部へ。休日の趣味はサイクリングと、温泉めぐり。

ーー大晃産業さんって、最近いろんな製品を手がけるようになったようですが、社員さんのお仕事もどんどん変化しているんじゃないでしょうか。
現在の中野さんのお仕事について、簡単に教えていただけますか?

僕は製造部で、製造に必要な部材や購入品、製品を管理するのが仕事です。

元は現場で経験を積んで、いまは基本的に事務所で仕事をしているんですが、現場の社員がスムーズに作業できるようにすることが一番大切なミッションと考えています。


ーー「スムーズな作業」って、具体的にはどんなイメージですか?

スムーズな作業を止めるのは「無駄な時間」なんですが、つまりそれは、仕事をする「手」が止まるという事。

作業が詰まったり、流れが悪かったり、必要なものを探す時間が発生したりと、そういう無駄な時間を使わなくて良いよう、
僕自身が現場で何が起こっているかを把握するため自転車で工場を走り回っている事が多いんです。


ーー中野さんが感じる「仕事のやりがい」を教えてください。

オーダーいただいた製品が製造から出荷まで、スムーズに上手くいったとき。

何ごともトラブルなく納品できると、達成感があります。

僕は、ものづくりで面白いのは、たくさんの視点を持って仕事ができる事だと感じています。

「やっぱりものづくりって楽しいな」と、大晃産業の仕事を通して知ってもらえたらうれしいですね。


ーー大晃産業の皆様、お忙しい中、お話を聞かせてくださりありがとうございました!

 

―――帰り道

向島の西海岸、”尾道のシリコンバレー(!?)”から望む夕日

 

デスク

いやー、今回の大晃産業さんも「イケてる企業」だったねぇ!

国産の船用扉のほとんどがここ向島で作られているなんて知らなかったなぁ。

かみやん

ホント、ホントっ!!
私は同じ向島の住人として誇らしいですよ。

おすぎ

大晃産業さん、確かに勢いのある企業さんでしたね!

それにしても、デスクの直感とか、「尾道のシリコンバレー」のくだりは何だったんすか?

かみやんも「当然でしょ」みたいな顔して乗っかってましたよね?

デスク

…や、やっぱさ、注目すべきは尾道をはじめここ備後エリアには「イケてる企業」がこんなにも多いという事だよ。

次はどんな企業さんに出会えるかワクワクするなぁ。

かみやん

今日もいい取材をさせていただけた事ですし、このままの余韻で一杯行きますか?

おすぎ

いやいやいや、私の話聞いてます?

気持ちがいいくらいにスルーしますよねー、まったく!!

デスク

え?おすぎ、行かないの?

おすぎ

もちろん行きますよ!!

 

1968年の創業以来、船舶用品の製造で事業拡大してきた「大晃産業」さん。

現在は、「何でもおまかせ!」というプロフェッショナル精神で、船のトータルサプライヤーとして新たな展開を進めています。

黒船ばりの勢いあるOne&Onlyなものづくりで、これからも造船業界を支えていことでしょう!

取材中、たまたま通りかかった(株)大晃産業・松本社長と

 

そんな大晃産業さん、現在求人募集をしています。
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この記事を書いた人

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おすぎ編集者・ライター

「子どもとしまなみ海道を走破したい!」と2020年、大阪から向島へ移住。
2人の子どもと自転車生活を楽しみながら、広島・大阪の2拠点でメディア編集・制作を行う。株式会社ピクニック社代表。
自転車系フリーペーパー&Webマガジン「cycle」編集長。
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