これからは「田舎でのんびり暮らすため」ではなく、地方の可能性にかけて移住する人が増えると思っています。
都会での生活に違和感を感じて人生のステージを進めようとした時、地方に目を向けるのは自然なことでしょう。
ずっと先を見すえて住み慣れた土地を離れる決心をし、新しい環境に飛び込んでいく。
それは「チャレンジ」に他なりません。「攻めの移住」とも言えるでしょう。
リモートワークが定着したりと働き方が見直される中で、尾道にも新しい風が吹き込んでいます。
街のコワーキングスペースは活気づき、3年前には見られなかったIT属性の移住者が増えました。
僕らが住む向島にも(ほぼ)毎月新しい移住者が越してきます。
この光景はその昔、尾道が栄えた時代をプレイバックします。
尾道にはかつて、北前船という廻船が寄港しました。
積荷を売ることで一攫千金を夢見た若者が尾道に立ち寄ったのです。
北前船が尾道に着くと「街は湧き返るようだった」との記述が残っています。
時代背景は違えど、彼らと移住者のスピリットはそう違わないのではないでしょうか。
すくなくとも、「何かをつかみたい」という熱い想いは一致しているように思います。
そんなチャレンジャー(CHALLENGER)と尾道を繋ぐ、いかり(ANCHOR)のようなメディアになりたい。
ANCHERにはそんな想いが込められています。
多くの人がポジティブに「地方」という選択肢を持ち、自由に、そして自分らしく生きられる世界になることを願って。
ANCHER編集長/松崎敦史