岡山県真庭市で移住コンシェルジュをしているFUJIです。
「Iターン転職に興味があるけど、40代は難しいかな?」といった疑問を抱えていませんか?
実際、40代でもIターン転職を成功させている方はいます。
今回は、40代の方がIターン転職を成功させるためのポイントを、移住コンシェルジュの立場から解説します。
年齢を理由に諦めるのは早いので、ぜひご一読ください。
40代でもIターン転職が可能な5つの理由
結論から言うと、40代でもIターン転職は可能です。
その理由を5つ紹介します。
1.転職成功者の平均年齢は上昇傾向
1つ目の理由は、転職成功者の平均年齢が上昇していることです。
大手求人サイトdodaの調査によると、2020年の転職成功者の平均年齢は32歳。
調査が始まった2008年以降で最も高い年齢です。
(引用)年齢別のポイントも解説!コロナ禍でどう変わった?転職成功者の年齢調査【最新版】(doda)
また、年齢別の転職者の割合では、2019年から2020年にかけて、29歳以下で減少し、30歳以上で増えています。
これは、多くの業界で景気が後退し、即戦力を求める企業が増えたからです。
このように、転職市場では40代にとって追い風が吹いています。
2.地方は人手不足のところが多い
地方の多くは、少子高齢化と都市部への人口流出によって、人手不足が深刻です。
中小企業基盤整備機構が2018年に全国の中小企業経営者に行ったアンケートによると、約73%の企業が「人手不足を感じている」と答えました。
(引用)中小企業アンケート調査「人手不足に関する中小企業への影響と対応状況」(独立行政法人 中小企業基盤整備機構)
また、有効求人倍率も、地方によってばらつきはありますが、概ね1を超えています。
(引用)職業紹介-都道府県別有効求人倍率(独立行政法人 労働政策研究・研修機構)
以上の理由から、地方では40代でも働ける場所があるといえます。
3.40代に求められる能力は20・30代とは異なる
3つ目の理由は、企業が40代に求める能力が、20・30代とは異なることです。
40代は即戦力性に加え、マネジメント力やリーダーシップが求められます。
このような人材は、地方では貴重な存在です。
実際に、私の知人も「分野の専門性に加えてマネジメント力がある」という理由で、Iターン転職に成功しました。
今では管理職として活躍しています。
このように、40代はチームをまとめる存在として、企業に求められるのです。
4.移住支援金制度を活用できる
4つ目の理由は、移住支援金制度を活用できることです。
移住支援金制度とは、東京圏から地方に移住し、自治体が指定した求人サイトに登録されている企業に就職した方を対象に、移住支援金が交付される制度です。
Iターン転職では、引越しや入居などでお金が必要です。
その費用を補助してもらえる、嬉しい制度です。
40代限定というわけではありませんが、Iターン転職を大きくサポートしてくれます。
(参考)ふるさと求人・移住支援金・起業支援金(内閣官房・内閣府総合サイト 地方創生)
5.子育て世帯への移住に積極的な自治体がある
40代で子育てをされている方は、子育て世代への移住支援制度を活用できます。
例えば、大分県豊後高田市では、大分県外から移住する子育て世代に対して10万円の応援金を交付しています。
地方では子どもが減っているので、子育てをしているとこのように歓迎されることがあるのです。
Iターン候補地に子育て世代向けの補助制度がないか、事前にチェックしておきましょう。
(引用)移住者応援事業~ウェルカム未来の高田っ子応援金~(豊後高田市)
40代のIターン転職の注意点5つ
40代がIターン転職する際は、20代や30代とは違う注意点があります。
1.必ず家族の同意を得ておく
Iターン転職に動く前に、必ず家族の同意を得ておきましょう。
自分勝手に進めても上手くいきません。
過去に私が移住相談を受けた方も、家族の同意を得ずに1人で進めていたため、移住を断念してしまいました。
必ず家族とよく相談して、移住後の家庭のイメージをよく考えておきましょう。
2.収入が減ることを想定しておく
Iターン転職では、ほとんどの場合で収入が減ります。
あらかじめ収入が下がることを想定しておきましょう。
一方で、地方は都市部に比べると住居費が安いため、生活が苦しくなる可能性は低いです。
あくまで「収入が減る」と知っておいてください。
3.定年まで勤めることを考えて転職先を探す
20代のIターン転職の場合、転職先が合わなければ再度転職することもできます。
しかし、40代はそうはいきません。
そのため、40代がIターン転職する際は「この先20年勤められるか」という視点が必要です。
じっくりと丁寧に転職活動を進めましょう。
4.転職先が決まってから移住を進める
4つ目の注意点は、必ず転職先が決まってから移住を進めることです。
40代のIターン転職では、失敗は許されません。
リスクを回避しながら進める必要があります。
先に移住してから転職活動をすると、仕事が決まるまでの生活費に困ります。
また、「早く決めなければ」と焦ってしまい、転職先に妥協してしまうこともあります。
実際、企業の多くは入社が決まってから実際に働くまで、少し期間をおいてくれるケースが多いです。
40代のIターン転職では、移住の前に転職先を決めておきましょう。
5.優先順位を決めておく
5つ目の注意点は、優先順位を決めておくことです。
地方での暮らしは、収入が減る、利便性が悪いなど、デメリットも多くあります。
そのため、「これは許せる」「これは許せない」と、優先順位を決めておきましょう。
優先順位が決まっていると、転職活動や住居探しで迷うことも減ります。
必ず家族と相談して決めてくださいね。
40代がIターン転職を成功させるためにすべき5つのこと
転職が可能とはいえ、20代や30代に比べると、40代のIターン転職は厳しいです。
ここからは、40代がIターン転職で成功するためのポイントを5つ解説します。
1.自分の強みを明確にする
Iターン転職といっても、要は自分と企業のマッチングです。
大切なことは、自分のスキルや経験がその企業で活かせるかということです。
企業側にはっきりと説明できるように、まずは自分の強みを明確にしておきましょう。
2.人脈を活用する
40代の多くは、仕事や趣味などで培った人脈を持っているでしょう。
Iターン転職について知り合いに相談すると、転職先を紹介してもらえることもあります。
私の知人も、先に移住した先輩から仕事を紹介してもらって、Iターン転職に成功しました。
思わぬ助けがあるかもしれないので、これまで築いてきた人脈はぜひ活用してみましょう。
3.徹底した情報収集
3つ目のポイントは、徹底した情報収集です。
転職先だけではなく、Iターン先の地域に関しても情報を集めておきましょう。
Iターン後の暮らしをイメージしやすくなり、ギャップを感じることも減ります。
各自治体の移住ポータルサイトやSNSを効果的に使いましょう。
4.生活環境を把握しておく
面接などでIターン先に足を運ぶことはありますが、その際に生活環境を把握しておきましょう。
具体的なチェックポイントは以下の通りです。
- 職場と家の距離
- 商業施設の場所
- 気候
- 公共交通の利便性
- (子どもがいる方は)学校
必ず、自分が暮らすことをイメージしながら地域を見てください。
「スーパーまでなら歩いて行けそう」「職場まで思ったよりも遠い」など、具体的なことがわかってきます。
5.自治体の移住支援を活用する
最近では、移住支援の窓口がある自治体も多くあります。
移住支援窓口では、私のような移住コンシェルジュが、移住の手助けとなる情報を紹介します。
具体的には土地柄や先輩移住者の傾向、移住サポートの紹介をしています。
さまざまな情報を得られるので、ぜひ活用してください。
まとめ
40代でもIターン転職は可能です。
できるだけリスクを回避しながら、丁寧に進めていきましょう。
また、家族と十分に話し合って進めることも大切です。
納得のいく転職先を見つけて、充実したIターンにしてくださいね。